消波ブロック(異形ブロック)はデカイ。
一般的なコンクリート製品のように街中の工場で製造して現地まで運ぶと言うことは大量に必要とするので効率も悪い。
そこで投入箇所付近の空き地にヤードを設けそこで製造される。
型枠がメーカーからリースされ、現地の建設会社がブロックを作る。
テトラポッドの場合、64tと80t型が用心筋と呼ばれる鉄筋を入れている。
直線的な構造のブロック(六脚ブロックや三柱ブロック等)は小型でも鉄筋が入る。
型枠の底に○型の鉄筋を治具で所定の場所に固定。

「へ」型に加工された鉄筋と○型の鉄筋を組み上げると

テトラポッドのスケルトンが出現。

鉄筋が上がったら型枠を組み立てる。
中空三角ブロックやクリンガーなどは生コンを打ちやすいように逆三角に置かれる。

型枠から浮かされた鉄筋。
離型剤が塗られ強い石油系の匂いがたちこめる。

生コン打設の準備。足場を架設。

アジテータ車(ミキサ車)が到着。
高さ5mがいかに大きいかがお判りいただけるかと思う。
ちなみにこのテトラ1個にアジテータ車8台分の生コンが必要。

投入機で生コンを入れていく。


複雑な形のブロックは何度かに分けて打設する。
一杯になったら天端を鏝(こて)で仕上げる。

固まるのを待つ。
セメントは水との化学反応で硬化するので熱を発する。
型枠に触ると人肌並に暖かい。

脱型。

離型直後のブロックは所々湿ったような色をしている。
実用強度が出るまで養生。

新しいブロックにはこのような枠線と規則的に並んだ点を見ることが出来る。
シュミットハンマーという道具で衝撃を与え、強度試験をした跡だ。

検査を通過すると番号がふられる。
他にも工事年度や工事名がいれられることも。

据え付けの時を待つ。














