消波ブロックマニア・沿岸防衛体研究所

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○ 謎のブロック、正体を暴け。

探し

金沢港で発見したブロックの破片から全ては始まった。
◆2007年8月 日本海金沢港

港の北端でみつけたT字のコンクリート塊。
それは明らかに異形ブロックと思われるが折損していて全体像が判らなかった。


探し

こういった折損ブロックは積まれたブロックの中に紛れていたり打ち上げられてる物だが、奇妙なことに周りにはブロックの消波工が見あたらない。

探し

水面下の砂に埋もれているコンクリートの円柱も同型なのだろうか。

一体何者なんだ。
ドロスやシーロックを円柱にした物ではないかと仮定し調査を進めることにした。

日本根固消波ブロック協会のサイトにはこの特徴を持つブロックは紹介されておらず
メーカーのサイトでも確認は出来なかった。

ある日、Googleでブロックの資料を探していると下のような画像が結果に上がった。
古い港湾土木の出版物と思われるイラスト。(クリックでGoogle上の当該画像を見ることが出来ます)

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あれこれ気になるブロックがあるが「トライバ」と名乗る三ツ股に三本の円柱が組み合わされたブロック。
あの破損個体はこれなのか?


しかしテトラポッドの不細工さが不安にさせる。


◆2009年4月 日本海三国港

金沢港の発見から1年半以上、ここ三国港でも金沢と同じ状態で折損したあのブロックを発見した。

探し

金沢よりも数は多く6~7片転がっていたが、やはり非破損個体は見あたらず。
破損個体だけが転がるミステリー。

探し

破損断面の風化具合をみると相当前に破損して放置されたことが窺える。
ここにはこのブロックが設置されていたが、何らかの理由で撤去されたのだろうか。

探し


今回は間近で見ることが出来、細部を写真に収めた。

探し

探し

探し


円柱が直交する部分の肉盛りが特徴的で、さらにこの破損個体では三ツ股に分かれていたと想像出来る部分があった。
このブロックを特定するに至る重要な資料だ。
上のイラストにある「トライバ」なのだろうか…

探し

その後、日本テトラポッド(株)(現不動テトラ)がテトラポッドの販売を開始した当時の取扱商品に「トリバー」というブロックがあることが判った。

トリバー=Tribar=トライバー

トリバーはイラストにあった三つ叉三本脚に違いないと確信し、それからの調査は「トリバー」で進めた。
すると、トリバーを展示している博物館がある情報を得た。
画像もあり、ペンタコン、テトラポッドと共に置いてあるとのことで早速向かった。



◆2009年8月 東海大学海洋科学博物館

探し 探し

静岡県三保の海洋に関する展示が豊富な博物館。
その屋外展示に求める「トリバー」がある。

波に関する展示をじっくり観た後、トリバーの待つ外庭へ。

探し

あれは初めて見るトリバーの完全個体!

まごうことなきトリバー。「日本テトラポッドK.K」の表記が時代を感じさせる。

探し

8t型。脚の高さは1640mm、身の丈と同じで全体が見渡せない…


接合部のV字肉盛りも日本海で見つけた破損個体と同一。

探し

あのブロックはトリバーだと断定出来た。

しかし、完全な個体を目にすることが出来たにも関わらず、木の枝が生い茂りほとんど隠れてしまっており、不完全燃焼な調査になってしまった。

探し


その後もアメリカ原産であることや、北海道札幌市の公園に遊具として置かれている個体がある情報を得たが、そう簡単に行ける距離ではない。
北海道沿岸のブロック調査時にいくしかないと諦めていた。

年が明けて2010年。

いつものように画像検索でこんな画が結果に上がった。

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それは間違いなくトリバーの姿。
場所も表記してあったので現地へ急行した。

ところがその日、太平洋側は猛烈な風が吹き荒れ、水戸から乗った常磐線の電車が途中で運転取りやめになってしまったのだ。

探し 探し

幸い止まった駅は港が近く、ブロックの撮影が出来た為無駄にはならなかったがなかなか会えないトリバーにやきもきしていた。



◆2010年1月 太平洋請戸漁港


強風による運転取りやめから1週間。再び同じ電車に乗り現地を目指した。
風は問題ないが、少々雲が多い様である。

東京から5時間半、家を出てから港まで6時間半。請戸漁港に着いたが護岸工事中で広範囲が立入禁止になっている。
立入禁止区域にトリバーがあればまた出直しだ。

不安に駆られつつ新製されたパラクロスや合掌ブロックの隙間に画のトリバーを探した。



そして工事区域の境界、漁港の入り口に目指すトリバーが鎮座していた!

探し

バリケードの個体だけではなく、たくさんのトリバーが並ぶ。

画と同じアングルから。

探し


防波堤に上がるとそこには現役のトリバーが!

探し

○が埋め尽くすなんという独特な雰囲気だろうか。


この折れ方、間違いない(笑

探し


型枠の分割はかなり細かかったのか、パーティングラインが多く見られる。

探し


中心が○のものと△の物が見られたが、これは裏と表による違い。
○サイドの脚の天端に鏝跡が見られることから、型枠は○の方が上だったと推測される。

探し

探し

こうして数年越しの濃い霧が晴れたのだった。
とは言え、トリバーにはまだ重量・形状のバリエーションなど未知の部分が多い。
日本海の破損個体だけが転がっていた状況も理由を知りたい所だ。

岸防研はこれからもブロックの謎を追い続ける…


福島県請戸町は2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質漏れ事故により立入禁止区域となっています。

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プロフィール

岸防研

Author:岸防研
□本拠地:東京

1974年 電人ザボーガーで転がるテトラポッドに衝撃。生涯で初めて意識した消波ブロックは特撮だった。

1993年 北海道旅行巨大な消波ブロックに胸騒ぎ。ビデオや銀塩写真で撮ってみる。

1999年12月 インターネット導入。消波ブロックの情報収集開始、初めての検索は「テトラポッド」

2004年8月 コンデジで関東近辺のブロックを撮り始めるが、ブロックをどう撮っていいものかわからない。

2006年8月 消波ブロックマニアサイト開設にむけてデジタル一眼で撮影開始、調査を日本全国に拡大。

2009年4月 沿岸防衛体研究所開設

2015年9月 静岡朝日テレビ「ピエール瀧のしょんないTV・消波ブロック散策ツアー」案内役



技研興業株式会社様ウェブサイトにて、六脚ブロックA型の画像を採用頂きました。

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