消波ブロックマニア・沿岸防衛体研究所

消波ブロック〜♥ 

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□ 大沢川扇状地 日本最大級の砂防事業を見たい

大沢
◆調査日 2012.08.23

◆設置種(目視確認)
3連ブロック
ストーンブロック
コーケンブロック
ビーハイブ
クラックス
テトラポッド
六脚ブロック

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●大沢扇状地
遠目には優雅に見える富士山だが西側に大沢崩れと呼ばれる大規模な崩壊を繰り返す谷がある。そこから大量の土石流が堆積して出来たのが大沢扇状地で、ここで土石流を食い止め下流への被害を減少させる目的の砂防事業。



「大沢崩れには国内最大級の砂防事業があるので見に行ってみては」
そんなご連絡をいただき、調査計画を立ててみる物の駅からすごく遠くなかなか実行に移せなかった。
2012年度より岸防研の新兵器としてシクロクロス車・GIANT TCX2型 愛称「くろしお」を導入、習熟運転の後に本調査で本格投入と成った。

経路は沼津駅から駿河湾岸を通り富士市内から目的地へ向かう。
標高0mからおよそ25kmの道のりで標高670mまで自転車で登る※ことがどんなことか考えても居なかった。
(※稲毛海岸又は東扇島から東京スカイツリーの天辺+36mまで登り続ける感じ)
新兵器を導入しても岸防研の調査は苦行である。

●始まりは潤井川

大沢
県道75号から潤井川下流側。この付近から川幅が広がるがまだまだのどかな川のある風景。
この流れが田子の浦港まで続いている。

大沢
同上流側。雲に隠れても異様な存在感を放つ富士とそこへ続く階段状の川。

大沢
県道72号から上流側。水が無くなり緊張感が出てきた。

大沢
標高500m扇状地入り口。ここから大沢川になる。一直線に続くコンクリートの流路工、その先に広がる光景にいやがおうにも期待が高まる。

大沢
ゴールした気分になってしまうが、目指すブロックの隊列はさらに2km先で140m上。平均7%の勾配である。

大沢
ここから川幅がぐっと広がりいよいよ扇状地入り口(川的には出口)空気が変わる。

案内があった。ここは第3床固工らしいが、扇状地に1と2は存在しないのか。
大沢

大沢川砂防事業のあらまし
大沢
時間、労力、規模、流出量、どれをとっても途方もない。

大沢
床固工、根固工、帯工、落差工、根固工で1ユニットのようだ。さらに落差工一つにしても乱積みと整積みを連ねている。複雑。

ちょっと調べてみた。

床固工…川底が床固工よりも低く浸食されるのを防ぎ勾配を緩やかし水勢を抑える。
根固工…床固工、落差工の基礎を保護する。防波堤でもお馴染み。
帯工…河床の浸食を防止する川幅を横切る構造物。
落差工…段差を作って流れを緩やかにする。

大雑把に言うとどれも同じ物に思えてしまうが、この微妙な差が大きな違いなのが土木用語の怖いところである。

大沢
第3床固工から第4床固工を見る。しかしブロック達は植物に覆い隠されている模様。

緑に埋もれるテトラポッド。やっとここでブロック登場。
大沢

大沢
コーケン5単位



●苦難の末に到着



目の前に広がったダイナミックすぎる光景。でかすきてよく判らない。
想像していた3倍でかい。
大沢
一直線に伸びた3連ブロック。対岸までは約380m。
大沢扇状地は隣接する砂防樹林帯も含めると最大幅は1100mに及ぶ。

大沢
整列したブロックの隣に水がない不思議。これも異形ブロックとして役割の一つだ。

案内やベンチもある。
大沢
第5「上流」というのは5と6の間に増設され、5の上流にあるからと思われる。
床固工と根固工だけの単純な構成なのは増設故か。

大沢
2068個の3連8t型、426個のストーンブロック6t型。


大沢
先生、それはコーケンブロックです!

大沢
植物に隠されているが、ブロックの列が続いていることが判る。
手前は第6床固工のコーケン、ビーハイブ…その奥に六脚と3連が確認できる。左上隅に見える黒い物体は神戸製鋼のブルメタルの姿か。

大沢
根固工はクラックス。

第6から第5を見る。
大沢

大沢
では第5上流床固工を見学。Googleマップではここは道になっている。
それゆえ周りからのアクセスはもっとフレンドリーかと思っていたが、大いなる勘違いだった。


大沢
4層に整積みされた3連8t、土石流を受け止める特殊任務。静の中にみなぎる緊張。

ストーンブロック6t
大沢


大沢
ストーンブロックの隙間に生える草木は時間を掛けて繁茂し、このブロックを覆い隠すのだろう。

大沢


大沢
風の音、青い空、白いブロック、疲労感がなければもっと美しく感じられたのか。

大沢
扇状地には第9床固工まであり、さらに上流側は殺伐としているらしい。そこでもブロックはスクリーン工として乱積みされ活躍しているという。
もちろんこれ以上登るのは無理なので帰ろう。


往路に唯一見られた富士の姿。
大沢
山なのに自然遺産ではなくて文化遺産登録。
大沢崩れ一連の砂防事業は間違いなく文化遺産だろう。

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プロフィール

岸防研

Author:岸防研
□本拠地:東京

1974年 電人ザボーガーで転がるテトラポッドに衝撃。生涯で初めて意識した消波ブロックは特撮だった。

1993年 北海道旅行巨大な消波ブロックに胸騒ぎ。ビデオや銀塩写真で撮ってみる。

1999年12月 インターネット導入。消波ブロックの情報収集開始、初めての検索は「テトラポッド」

2004年8月 コンデジで関東近辺のブロックを撮り始めるが、ブロックをどう撮っていいものかわからない。

2006年8月 消波ブロックマニアサイト開設にむけてデジタル一眼で撮影開始、調査を日本全国に拡大。

2009年4月 沿岸防衛体研究所開設

2015年9月 静岡朝日テレビ「ピエール瀧のしょんないTV・消波ブロック散策ツアー」案内役



技研興業株式会社様ウェブサイトにて、六脚ブロックA型の画像を採用頂きました。

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