東海大学海洋科学博物館「海のはくぶつかん」
水族館と海洋に関する展示が同時に楽しめる施設。
まず1階の水族館を回る。巨大水槽など見応えがあるがここでは省略。
2階・科学博物館。消波ブロックがもっと楽しくなる知識がいっぱい。
●津波 解説
津波は海底の地震や火山の爆発などによって発生します。沖合ではあまり目立ちませんが、陸地に近づき海が浅くなると急に大きな波になります。津波は深い海で速く進み、浅くなると遅くなります。太平洋の水深を平均4000mとすると毎時720kmで進みます。陸地に近づき遅くなると後から次々に海水が押し寄せて波が高くなるメカニズム。
5番くらいで恐怖を感じる。12番は考えたくない。外洋は想像も付かない事が起きている。
●波の一生 解説
海面を吹く風が波を起こし、発達させます。波の大きさは風の吹く範囲、時間、強さで決まります。風のないところへくると波長の短い波はすぐ消えますが、長い波はうねりとなって遠くまで伝わり、やがて海岸へ打ち寄せてその一生を終わります。遠くまで伝わる例では、南氷洋で起きた波がハワイやアラスカへ達しています。
駿河湾と言えば深海。直径500mm、厚さ10mmの鉄球が水深5000mで圧壊する。
そして深海の展示と言えばなぜか必ずあるのが圧縮されて小さくなったカップヌードルの容器。
波力発電模型。
昔図鑑で見た、船の形をした黄色い波力発電所の「海明」ってのがあった。実物見たかった…
人工漁礁も興味をそそられる。
三保から至近の久能海岸の模型があった。
●海岸をまもる 解説
従来からある堤防や護岸堤は、波がぶつかる衝撃に弱く、また崩れ落ちたりあしもとの砂が掘られてしまうことがあります。
堤防のあしもとに積み上げられた消波ブロックはその隙間で波のエネルギーを吸収してぶつかる力を弱めます。更に、ブロックを沖に離して積み上げると堤防との間に砂がたまり消波の効果が大きくなります。
隙間のある構造で砂を溜める技術は、久能海岸で初めて採用され、効果を上げています。この技術は東海大学海洋学部で開発されたものです。奥から自然海岸、砂が減った海岸、離岸堤がある海岸。
実際の現場は
ここ。左上のロウタスユニが一つだけ横向き(笑
離岸堤の六脚ブロックA型
モルタル製の出来が渋い。並べて遊びたい。バリ取って!
長さに対して厚さが1/3。2t型がモデルらしい。
●屋外展示3基の消波ブロックが展示されている。
ペンタコン16t型
直立できないため支えが必要。
銘板が表札並みに立派なだけに寂しさひとしお。
テトラポッド
高さが2.0mと読める。6.3t型だろう。
トリバー8t型
日本テトラポッドKK 株式会社の略「KK」は最近見なくなった。
木に覆い隠されて形状の把握が出来ない。
70年代のこういった屋外模型にあった大雑把な感じがたまらない。
空気圧で作動する津波発生装置。
「こんなのがきたらこわいねー」的な雰囲気だが、数年後に巨大津波の恐ろしさを目の当たりにすることになる。