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□ 鹿嶋市光 鋼鉄のテトラポッド

鋼鉄テトラ

調査日 2014.08.07
◆鉄のテトラポッド?

日本最南端の島、東京都沖ノ鳥島にそれはある。
島と言っても満潮時の海面からは岩が顔を出す位の物だが、これが満潮時に水没してしまうと国土として認められず広大な(国土より広い)排他的経済水域が失われてしまう。
その対策として1988年からコンクリートの護岸と鋼鉄製のテトラポッド、後にチタン製の保護ネットが設置された。

画像の資料は船の科学館企画展 日本の海-まもるべき島々-(2011年)から。

鋼鉄

何故鋼製なのか?

異型ブロックは基本的に現地で作る。
沖ノ鳥島にはそんなヤードを設けられる土地はない。そこで本土で作ったテトラポッドを運んでくれば手間もない、同じ大きさなら重い鋼鉄製の方がいいでしょう。折れないし。

というのが岸防研の考察。

鋼鉄

外周を取り囲むさび色の部分が鉄製テトラポッド。

鋼鉄

造られてから防錆処理などはされていないのですでに錆びている。大きな吊り金具が特徴的。

鋼鉄


◆この展示で紹介されていた動画がYoutubeの東京都チャンネルで公開されていました。20151004
鋼鉄テトラポッドの投入作業の様子が観られます。





日本最南端の消波ブロックでもあるこの珍種は場所が場所なだけに容易に近寄れる物ではなく、実見は不可能と思っていたのだが…このサイトで重大な発見をしてしまった。

海岸線をどこまでも

ええっ? 日帰りで行ける場所にあったの!?
しかも岸防研ではお馴染みの場所、車やバスで何度か現地の前を通っているのに気づかなかった…


◆現地へ

今後の調査の可能性を確かめるために都内から現地までの全行程を自転車(GIANT2012年式TCX2:愛称・くろしお)で行った。
都内から千葉県内の細い車道を通り、木下駅付近から潮来までの40kmは利根川の堤防を走る。
往路は朝日を浴びながら東へ、復路は西日を浴びながら西へ向かう。
夏にやる物じゃなかったかも知れないが、利根川のブロックを観ながら進もう。


栄町消防本部隣の備蓄3連ブロック。

鋼鉄


滑川駅付近のぼっちコーケンブロック2単位。

鋼鉄


神崎大橋下のアクモン。

鋼鉄


利根川左岸を河口に向かって走っているとテトラポッドを積んだトラックに追い越された。
公道を走るテトラポッド、これは珍しい。行く手に何がある!

鋼鉄


追いついたときにはすでに台船に積み替えが始まっていた。

鋼鉄

鋼鉄




◆発見

太陽が天辺に上がったころ目的地に到着。
日鉄住金鋼管の敷地にある公園に奴がいた!

鋼鉄

日鉄住金は新日鉄と住友金属が統合した会社。
旧日本テトラポッド当時から新日鉄の関連企業だったが、その辺の繋がりで…というわけではなく国内5社分担でおよそ一万個が作られたらしい。

ここも1988年当時は住友金属だった。


見たところコンクリート製のテトラポッドと変わりないように見える。

鋼鉄


計ってみると1t規格と同等の形状のようである。
コンクリート製の3倍という重量は4t。

鋼鉄

…4÷3=1.3333
3割も重い。が、コンクリートも色々あるそうなのでそういう点を考慮すると計算があうのだろう。

※日鉄住金ビジネスサービス鹿島(株)のサイトでは3000kgと表記されている。

特徴的な大型の吊り金具は船の科学館で観た資料映像のそれと一緒。

鋼鉄


錆が出ている。夏空のこの日、触ってみるとさぞ熱いのかと思いきやそんなことはなかった。
暖かくもなく、冷たくもない温度。こんな日のコンクリートは火傷しそうなくらい熱くなる。鉄の特性か。

鋼鉄

中身が詰まっている重量感はコンクリートと変わらない。

表面の仕上げはいかにも鋳物らしい粗い感じ。

鋼鉄


脚の付け根付近の凹曲面が緩いように見えるのは気のせいか。
コンクリート製1tの画像と見比べても確証は得られなかった。

鋼鉄

塗装されたテトラポッドの下面は塗られない法則発動。

パーティングライン(型の分割線)はコンクリート製の1tと同じく下の脚を中央で分ける位置にあった。
型はどうしたのだろうか? 鋳造なら型枠ではなくて鋳型なので原型となる物もあっただろう。

鋼鉄

製鉄所で生まれたテトラポッドは船に乗って遙か南の島まで運ばれていった。
沖ノ鳥島の彼らはブロック史上世界一移動距離が長い消波ブロックじゃないだろうか。

鋼鉄

塗装されてしまっているので錆が出ている他は鉄感が全くない。
これが鉄でてきているという証拠が欲しい。

鉄と言えば磁石。
あー、磁石持ってくれば良かった…




ある。


サイクルコンピュータのセンサーは回転検知に磁石を使うじゃないか!
前輪スポークから小さな磁石を外し、いざ実験!



間違いなく鉄でてきていた。

とにかく殺されそうな日差しなので木陰から見る。

鋼鉄

でも青い空と強い日差しに照らされる緑は夏じゃないと撮れないのでササッと撮って木陰に戻る。

鋼鉄

あおってみると鉄の構造物に見えてくる不思議。こんなガスホルダーや石油タンクがあったら面白い。


鋼鉄

鋼鉄


奥のローラーとテトラポッドが同じ素材でてきているという納得のいかなさ。

鋼鉄



◆愉快な仲間達

H鋼を作るローラー。

鋼鉄


圧延機を動かす歯車

鋼鉄

80km/hで回転させる…? 伸ばす鉄を80km/hで移動させることが出来るという事だろう。
中央部のカッティングが格好いい。


小歯車を回転させる大歯車? 解説を撮るのを忘れてしまった…
軸にローラーベアリングが見える。

鋼鉄


溶けた鉄を運ぶ鍋。リベットが美しい。

鋼鉄


試験用炉

鋼鉄


ファン

鋼鉄


各展示物に貼ってある注意書き。GEN君は70年代のちばてつや風な絵柄。

鋼鉄


加工製品色々。

鋼鉄


鋼板のロールそのまんま。伸ばしてみたい。

鋼鉄


このイスとテーブルも鉄製だった。

鋼鉄

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プロフィール

岸防研

Author:岸防研
□本拠地:東京

1974年 電人ザボーガーで転がるテトラポッドに衝撃。生涯で初めて意識した消波ブロックは特撮だった。

1993年 北海道旅行巨大な消波ブロックに胸騒ぎ。ビデオや銀塩写真で撮ってみる。

1999年12月 インターネット導入。消波ブロックの情報収集開始、初めての検索は「テトラポッド」

2004年8月 コンデジで関東近辺のブロックを撮り始めるが、ブロックをどう撮っていいものかわからない。

2006年8月 消波ブロックマニアサイト開設にむけてデジタル一眼で撮影開始、調査を日本全国に拡大。

2009年4月 沿岸防衛体研究所開設

2015年9月 静岡朝日テレビ「ピエール瀧のしょんないTV・消波ブロック散策ツアー」案内役



技研興業株式会社様ウェブサイトにて、六脚ブロックA型の画像を採用頂きました。

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